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機械仕掛けの夢羊
ようこそ、僕の夢の中へ。
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機械仕掛けの夢羊 - 朗読
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「僕は機械仕掛けの夢羊。とても不思議な夢を見ていた。自分が自分でなくなる夢だ。」
僕は歩き出した。透明な空間は足音だけを響かせて。
曇ったガラスのような無機質で冷たい地面と、この何もない殺風景な景色を見ていると、
なんだかおかしくなってしまいそうで、思わず目を瞑った。
誰かの気配がする。
恐る恐る目を開けると、そこには鏡に映したように、僕とそっくりな羊が立っていた。
「君は誰?」
「君は誰?」
そっくりな彼は同じ言葉を発する。
「僕は…」
…そういえば、前にも同じことがあった気がする…問いかけて、問いかけられて…
『…僕は…誰…?』
そう呟いた瞬間、そっくりな彼の体にヒビが入って砕け散ってしまった。
まるで本当に鏡で出来ていたかのように。
「そうだ。これも夢なんだ。」
冷たい夢の中で、再び眠りに落ちる。
今度は、ちゃんと目が覚めていますように。そう願いながら。
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「僕は機械仕掛けの夢羊。とても不思議な夢を見ていた。自分が自分でなくなる夢だ。」
僕は歩き出した。透明な空間は足音だけを響かせて。
制作
・機械仕掛けの夢羊(cv)
陽田 旭/ちーろ
・脚本・編集・イラスト
ちーろ
使用素材
・BGM
ガラクタ置き場
http://www.hmix.net/
H/MIX GALLERY
・SE
https://soundeffect-lab.info/
効果音ラボ
https://on-jin.com/
On-Jin ~音人~
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